【書籍】最新Pico W対応!ラズパイPico完全ガイド

pico

書籍紹介:『最新Pico W対応!ラズパイPico完全ガイド』

¥3,520 (2025/11/23 15:31時点 | Amazon調べ)
書籍名最新Pico W対応!ラズパイPico完全ガイド
著者福田 和宏(著)/ラズパイマガジン(編)
出版社日経BP
出版日2023年3月18日
ページ数480ページ
対象読者マイコンや電子工作が初めての人〜Raspberry Pi Pico / Pico Wで作品づくりをしたい中級者まで
対応テーマRaspberry Pi Pico / Pico W, MicroPython, 電子回路の基礎, 各種センサー制御, 応用作品づくり など
電子書籍Kindle版あり(ほか主要電子書店でも配信)
リンク Amazonで詳細を見る

この本の概要

Raspberry Pi Pico / Pico W の基本から、Pythonの基礎、電子回路の考え方、センサーやアクチュエータの制御方法、複数パーツを組み合わせた実用的な作品づくりまでを一冊にまとめたガイドです。「スマホで操作できるリモコンカー」や「室内環境モニタ」など、完成イメージがわきやすい作例が多数紹介されています。

どんな人におすすめ?

  • Raspberry Pi Pico / Pico W をこれから始めたい電子工作初心者
  • 配線や電子部品の扱いに自信がないけれど、実際に手を動かして覚えたい人
  • センサーやモータなど、いろいろなパーツをPicoで動かしてみたい人
  • 最終的に「作品」と呼べるレベルまで作り込みたい人

実際に読んでみた感想

電子工作ほぼ初心者の自分でも、「これならできそう」と思いながら読み進められる一冊でした。カラーの写真や図がとにかく多くて、配線や回路の様子がぱっと見でイメージしやすいです。コードはすべてPythonで書かれているので、「まずはRaspberry Pi Pico / Pico WでPythonを触ってみたい」という人にはちょうどいい入り口になります。特に電源周りの解説は「ここがわかりにくいんだよな…」という初心者のつまずきポイントを先回りして説明してくれていて、ネット上ではあまり見かけない情報だと感じました。

個人的に一番助かっているのは、Pico本体のピン配列図がとても見やすいことです。どのピンに何が割り当てられているのかが整理されているので、僕はこのページをスクリーンショットで保存してノートアプリに貼り付け、配線するときにいつでもすぐ確認できるようにしています。また、センサーやデバイスの使い方の例がとても豊富で、「とりあえずLEDが光いたら終わり」ではなく、温度センサーやスイッチなどを組み合わせた小さな作品まで作っていけるのも、初心者としてはモチベーションが上がるポイントでした。

通信まわりも一通りカバーされていて、I²C・SPI・UARTといった代表的なインターフェースをひととおり試せます(CANについての記載はありません)。Pythonについても基本文法やよく使う書き方は押さえられているので、「まずはPicoで遊びながらPythonの雰囲気をつかみたい」という目的なら十分です。一方で、Pythonそのものをじっくり深く勉強したい場合は、専用の入門書を1冊併用するとさらに理解が深まると思います。Raspberry Pi Pico / Pico Wでガッツリ遊びたい電子工作初心者に、「最初の一冊」として素直におすすめできる本です。

良かったところ

  • Raspberry Pi Picoの概要〜開発環境の準備までが丁寧にまとまっている
  • Pythonの基礎と電子回路の基礎がセットで学べる構成になっている
  • センサー・モータなど多くの電子パーツの使い方がサンプル付きで紹介されている
  • 最終章で、複数パーツを組み合わせた実用的な作品例まで載っている

注意点・合わないかもしれない人

  • すでにPicoでバリバリ開発している上級者には、基礎部分は物足りないかもしれません
  • PythonではなくC/C++だけでPicoを使いたい人には、やや方向性が合わない部分があります

まとめ

このブログで紹介しているRaspberry Pi Pico / Pico Wの実験やコードは、筆者自身がこの『最新Pico W対応!ラズパイPico完全ガイド』を手元に置きながら学んだ内容もベースになっています。実際にPicoを触りながら読み進めると理解が深まりやすい一冊なので、記事の内容が役に立ったと感じた方は、ぜひ本書もチェックしてみてください。

コメント