このページは「電子工作が動かないときの考え方」シリーズの#0(基本編)です。
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「ボタンを押したらLEDが光るはずなのに、何も起きない」
Raspberry Pi Picoで電子工作をしていると、誰もが一度はこの状況に出会います。
コードも配線も合っている“つもり”。
でも、現実には動かない。
まずは、「どこで止まっているか」を見つけるための考え方を整理しましょう。
原因を一つに決めつけず、順番に切り分けていけば大丈夫です。
あるべき姿と、いま起きていること
まずは、目標をはっきりさせます。
- あるべき姿:ボタンを押したらLEDが点灯する
- 現実の事象:ボタンを押してもLEDが点灯しない
電子工作のトラブルは、
この2つのズレがどこで起きているかを見つける作業です。
切り分けの基本的な考え方
ボタンとLEDのようなシンプルな回路でも、
問題が起きる場所は大きく分けて3つあります。
- 出力:LEDが正しく光る状態か
- 入力:ボタンの状態が正しく取れているか
- 判断:コード(if文など)が意図通り動いているか
このシリーズでは、
まず「LEDが確実に光るか」を確認してから、
入力やコードを疑う順番で切り分けていきます。
理由はシンプルです。
LEDが光らない状態では、
ボタンが反応しているかどうかも判断できないからです。
よくある「動かない」事例
ここでは、初心者がよく遭遇する「動かない状態」をいくつか紹介します。
原因を考える必要はありません。
いまの自分の状況に近いものがあれば、それで十分です。
- LEDがまったく光らない
- LEDが一瞬だけ光る、または不安定
- ボタンを押しても反応が変わらない
- コードを書き換えても挙動が変わらない
これらの状態は、
出力・入力・コードのどこかで信号が止まっているだけです。
次の記事から、それぞれを順番に確認していきます。
次に読む記事
まずはLEDが確実に光るか【#1】を確認するところから始めましょう。
動かない経験は、失敗ではありません。
電子工作を一段レベルアップさせるための、大切な通過点です。
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